あぁ東京駅―1
開業100年ですって。新聞・雑誌・TVとあらゆるマスコミが取り上げ、世間を掻き立てていました。天皇がお住まいの皇居に対面する位置、つまり「日本の中央駅」という意味合いの元に建設され、その後、東西南北に鉄道網は整備されていきました。ですから他の駅の開業●●周年とは意味が違うのは納得がいきます。
なのに記念硬貨や記念切手の販売が無い。記念グッズはSuica15,000枚の販売だけのようです。
新幹線開業50周年の時は硬貨、切手と販売が予定されていて、日本国を挙げてお祝いする感じがあったのですが東京駅はそれがない。
しかし世間はそのSuicaを求めて東京駅に殺到。販売開始したものの、鉄道ファンや収集家だけなく一般の人も巻き込み、あの大きい東京駅でさえ大混雑し、ついには途中で販売中止。「『収拾』がつかなくなったんですって」我ながら上手いオチですな。
2013年2月撮影。車が全くいない時を狙ったのですが、ガードレールが邪魔。日本の中央駅には似合いません。
最近行っていないので未確認情報としておきますが、記念ポスターが駅の全てに貼られていないそうで。駅の中で仲の悪いところがあって、橙色の会社と道路を走る会社の陣地、つまり八重洲口側はいつもの通りなんですって。
そうだよな、いつまでたっても東京駅で新幹線は分断されていて、改札口を通らないと乗り換えできないし。
ということは日本国を挙げて祝う必要はないと? マスコミの騒ぎすぎですって? いまや「日本の中央駅」ではないって?
つまり、中央口の煉瓦の建物は一企業の私物とも評され、硬貨や切手にデザインされるならば、版権が発生するとかしないとか。様々な憶測をもたらしながら開業100周年の祝賀の日は「怒号・野次・混乱・叫び声」で終始したという記憶だけが残りそうです。
ちなみにタイトルの「あぁ」は溜息です。(-2へ続く)
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